Vox-y音楽教室ピアノ講師の谷口です。
今回はソルフェージュの基本的な練習方法についてお伝えしたいと思います。
吹奏楽や合唱、独奏の曲を本番に向けて練習の際に、以下のようなお悩みはありませんか?
- 「リズムが上手くとれない」
- 「音程が正確に合わない」
- 「演奏するときに周りの人の音がズレて聴こえる」
音楽の中でも合唱やオーケストラ、吹奏楽や室内楽、独奏やジャズやポップスロックといった様々なジャンルが存在します。
これらのどのジャンルを学ぶ上でも共通の基礎があります。
実際に演奏する立場になると、楽譜の読譜力・音感やリズム感を身につけるほか、聴音能力を音楽を学ぶ上での基礎を身につけることが必要となります。
それらを習得するために行うトレーニングのことを総称してソルフェージュと呼びます。
ソルフェージュをすることで以下のことを習得できます。
- 新曲視唱(既曲視唱)
- 楽典
- 音の聞き取りと読み書き(聴音)
- 初見演奏
Vox-yピアノ教室では、様々なレッスンカリキュラムをご用意しております。
詳しくはピアノレッスンページをご覧ください。
ソルフェージュってなに?
ソルフェージュとはフランス語で『音楽の基礎を学ぶこと』という意味を表し、本来は西洋音楽においての読譜力を養うための訓練として採用されてきた歴史があります。
今回はたくさんの方に音楽の基礎を知っていただきたいと思い、聴音という音を聴いて楽譜に記入するということをしてみましょう。
聴音の種類
聴音には大まかに分けて旋律聴音と和声聴音という2つの種類があります。
旋律聴音は単旋律(主に単音メロディーのみ)もしくはピアノの楽譜などで用いられやすい大譜表を使用し、二つ以上の旋律で聴き取る複旋律の聴音があります。
もう一つの和声聴音とは、旋律ではなく伴奏などに用いられる和音を聴き取る聴音になります。基本的には大譜表を使用して行います。
正しい聴音の練習方法
聴音はソルフェージュの中でも読譜力、音を聴き分ける音感力、楽譜を書く記譜力を養うための効果があります。
聴音は演奏者と回答者の役割が必要となるため2人1組もしくは3人以上で行っていただきます。
必要なもの
- 楽器(歌っても構いません) → 主に調律が整っているピアノがオススメです。
- 筆記用具 → 消しゴムで消せるものが適してます。
- 五線譜 → 今回は2段のものからでも構いません。もし、五線譜がなければ真っ白の紙に五本線を記入してもできます。
旋律聴音に挑戦してみよう
今回はソルフェージュ初心者の方でも気軽に挑戦しやすい旋律聴音という単旋律の聴音をやってみましょう。
調号は♭や♯を使用しないハ長調・拍子は4/4拍子 8小節の聴音を行います。
みなさま、お疲れ様でした。
音はしっかり聴き取れましたか?
うまく聴き取れなかった人はもう一度初めからトライしてみてください。
それでは、こちらが解答になります。ソルフェージュにおいて特に注意していただきたい箇所を解説させていただきます。
ソルフェージュの解答
- 1小節目と2小節目は四分音符と八分音符のメロディになります。このパターンだと休符を聴き落としやすい方も多いので、フレーズの最後の休符に注意して聴きとりましょう。
- 4小節目の3拍目は八分休符があります。四分音符にならないように八分音符と八分休符をしっかり聴き分けるようにしましょう。
- 6小節目は4拍目が八分音符からの新たなフレーズが始まりますが、それ以外は全て四分音符になります。
ソルフェージュを身につけると音感やリズム感や読譜力を養うことができる!
コロナ禍も明けて、大会やコンクールなどが再開されていることから参加される方も非常に多いと思います。
音感やリズム感や読譜力を養うことはどの楽器で演奏する上でもとても大切なことです。
一人一人が少しでも良い演奏に近づけるように、日頃からトレーニングをすることもおすすめです。
是非この機会にソルフェージュのレッスンの受講はいかがですか??
ソルフェージュの受講をご希望の方は『体験レッスンネット予約』から「ピアノレッスン」をお申し込みください。
ピアノ・音楽理論・ソルフェージュ講師
谷口 愛奈
(タニグチ マナ)
「音楽が好きだけど楽譜の読み方やピアノの弾き方がわからない」「ピアノが上手になりたい」こんなお悩みを解消いたします!