Vox-yギター教室、ギター講師の大浪歩(オオナミ アユム)です。 Charさんの代表曲である「SMOKY」、私はこの曲に衝撃を受け、それから過去のライブ映像、音源などをたくさん聴き漁ってきました。 中学時代は毎日アドリブソロの練習をし、高校では軽音楽部でことあるごとにこの曲を演奏していました。同級生や家族からは聞き飽きられていたほどです(笑) そこで今回は、ほかの解説記事や、楽譜だけでは分からない、しかしコピーする上ではとても重要な”ニュアンス”に重きを置いて、「SMOKY」をコピーする上で大事な5つのポイントを解説していきます。
その①:8分ではなく16分裏で”チャッチャッチャ”!
まずは冒頭から、印象的な”チャッチャッチャ”のフレーズ。
↓こちらパッと聞くと8分音符で、
のように聞こえますが、実際は16分裏で↓
となっています。 16分裏にすることにより、疾走感がより出てきます。 これをCharさんは、ダウンピッキングで弾いていることが多いのですが、16分裏をダウンで弾くのは、なかなかタイミングが難しいと思うので、ダウンは空ピッキングで、アップで弾くようにすると、16分裏が正確に弾けます。
その②:m9(マイナーナインス)コードは、3rdを押さえない
この曲で主に使われているコードで、m9(マイナーナインス)コードがあります。 通常はEm9の場合、
↑このように中指、人差し指、薬指、小指で押さえるのですが、Charさんは人差し指を押さえず
↑このように押さえます。
おそらく人差し指の3rdの音を入れてしまうと、コードの響きがオシャレになりすぎるのと、歌いながらカッティングするのには押さえにくいから、といった理由があるのだと思います。
その③:フレーズ間のグリッサンドがキモ
冒頭のギターソロが分かりやすいと思いますが、フレーズとフレーズの間にグリッサンドを入れることで、歌うようなギターソロになります。歌でいうブレスに近いかもしれません。 またグリッサンドだけでなく、6弦開放のアームダウンを入れたりすると、よりダイナミックな演奏になります。 楽譜やフレットポジションをただ追うだけでなく、音の入り方、切り方にも注目して練習してみましょう。
その④:カッティングにアクセントを!
この曲は全体にわたって16ビートのカッティングで構成されています。 そこで重要なのは”アクセントをつけること”です。 カッティングの2,4拍にアクセントを付けてみましょう。そうすると一気に音に重みが出るのが分かると思います。 中盤にはカッティングソロもあるので、絶対にマスターしておきたいところです。
その⑤:アドリブソロはF#とFの使い分けでフレーズを作る
ラストはアドリブソロのフレージングについて。 基本はEm9とDm9のくり返しなのですが、使えそうな音を比べてみると
Dm9→D E F G A B♭orB C
Em9→E F# G A B CorC# D
決定的に違うのは、FとF#の音です。
Charさんのプレイを見ていても、FとF#の違いを意識して、フレージングされていることが多いように思います。
それから、Eマイナーペンタトニックスケールであれば両方のコードで使えるので、ペンタでガッツリロックフレーズを弾いちゃうのもアリです。
Eマイナーペンタトニックスケール→E G A B D
細かいフレージングを意識する部分とガッツリいく部分で、緩急をつけるとよりそれらしくなると思います。
現在入手可能な「SMOKY」が収録されているスコア集
まとめ
以上、「SMOKY」をコピーする上で大事な5つのポイントをお伝えしてきました。
Vox-yギター教室では、さらに踏み込んだ、より実践的な練習方法、うまくなるコツをお伝えしています。マンツーマンのレッスンでひとりひとりの習熟度に合わせた、丁寧なレッスンを心がけています。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回のブログもお楽しみに!