
Vox-y音楽教室 ピアノ講師の谷口です。
ピアノを弾いていてこんなお悩みはありませんか?
- 「ピアノを習ってるけど、和音がうまく弾けない」
- 「6拍子なんてわからないし」
- 「リズムが取れない」
長年ピアノを弾いているとこの他にも楽譜が読めない、音階やアルペジオが上手に弾けないといった人それぞれ悩みがでてきます。
私は音楽大学で4年間猛練習して現在は、ピアノ講師としてたくさんの生徒にピアノの楽しさを教えています。
生徒さんの中には上記のような悩みを抱える方も多く、私のピアノレッスンでは弱点克服のお手伝いをしています。
今回は、よりグレードをあげた練習曲集「バイエル 下巻 78番」で誰もが飽きないピアノ練習方法について解説していきます。
「バイエル 下巻」も後半に差し掛かると難易度が一気に上がります。
その中でも、転調があり譜読みが難しいと感じる「78番」は重要な練習曲のため多くの方に弾けるようになって欲しいです。
「バイエル 下巻 78番」が演奏できるようになればあなたも素敵なピアニストになれるので練習してみましょう。
私のピアノレッスンでは今回お伝えする練習方法以外にも上達に効果的な独自のレッスンメニューをご用意しています。
ピアノレッスンを受講することでより高度な演奏技術を磨くことができるので、是非無料のピアノ体験レッスンへお越しください。
バイエルってなに?どんな人が弾くべき?
バイエルとはフェルディナンド・バイエルが執筆したピアノの入門者が習い始めの際に基礎を学ぶ教則本です。
ピアノ入門時の教則本の中でもバイエルは最も歴史あるメソッドで、ピアノ練習の基礎とも言える運指や強弱記号・指練習の強化を図るピアノ初心者のための練習曲集です。
小さなお子さんから大人まで楽しめる練習曲集は入門時のレッスンや練習にとてもオススメの教則本です。
是非、一緒にバイエルを弾いてみましょう!
フェルディナンド・バイエル(1806₋1863)とは?
ドイツのザクセン=アンハルト州出身の作曲家、編曲家、ピアニスト。バイエルのテキストは執筆した彼の名前に由来しています。仕立て屋職人の父と、オルガニストの母の元に生まれました。当時の西洋音楽史における時代区分はおおよそ古典派時代~ロマン派時代です。バイエルは母のもとでピアノを教わり始めたと言われています。この他にもピアノをはじめとした数々の独奏曲やアンサンブルまたは室内楽曲の作曲・編曲もしています。バイエルは作曲家よりも編曲家としての活躍が多い人物でした。
バイエル下巻の主な対象者
主にバイエルの入門者向けであるバイエル上巻を修了された、あるいはみんなのオルガン・ピアノの本2巻を修了された方が最適です。上記2つの教材で両手での奏法の基礎を習得された方は対象です。自信をもって弾いてみましょう。
上巻では片手も両手もト音記号での演奏がほとんどでしたが、下巻に入るとヘ音記号の練習曲も導入されます。
下巻では和音・転調・調号・強弱記号などの上巻よりもグレードが上がった練習曲が多いことが最大の特徴です。
なぜ初心者はバイエルを弾くの?
どのレベルにおいても練習曲を弾くことは音楽全般を学ぶ上で必要な課題です。
「バイエル下巻」は、「みんなのオルガン・ピアノの本」や「バイエル上巻」で、ピアノを両手で弾くことにやっと慣れてきた方に最適な教則本です。
ピアノ技術を向上するには、音楽用語や曲の仕組みを理解することがとても重要ですが、「バイエル」教則本ではこれらの技術を磨くために重要なキーワードが多く記されています。
あなたも、ピアノのさらなる上達を目指してバイエルに挑戦してみましょう!
バイエル教則本の歴史
バイエル教則本は1851年にドイツより出版。数々の国で出版されましたが、日本で出版されるのは初版から約30年後です。その間はアメリカから英訳されたものを輸入して使われていました。現在は日本や韓国といったアジア圏を中心に使用されています。200年以上の歴史を持つためか、現在でも多くのピアノ指導者と履修者に愛される教則本です。
「バイエル下巻 78番」ってどんな曲?
「バイエル下巻 78番」の楽曲構成について分析してみました。
- 曲の頭に記されている♯が一つ、Gの音(Gを主音とする長3和音)から始まりGの音で終わっていることからG-dur(ト長調)になります
- 9~16小節目は、調号(小節横にある♯)が2つあり、Dの音(Dを主音とする長3和音)から始まるためⅮ₋dur(ニ長調)に転調します
- 拍子は8/6拍子であり、複数の単純拍子が組み合わさっていることから複合拍子といいます
- 1~8小節目、17~24小節目まではほとんど同じような動きをしています
- 1~8小節目、17~24小節目までが同じような動きであるためAの動きとすると、9~16小節目のみ異なる動きであるためBの動きと仮定します。つまり、A-B-A’形式であることから三部形式(※)として作られている曲なのです
譜読みのポイントとしては、「前半・中間・後半」の3段階に分けて8小節区切りで譜読みをすることをお勧めします
※三部形式とは
楽曲の構成形式の一種です。三部形式は細かく分けると7種類あり、そのうちのA-B-A’形式について説明します。「バイエル下巻 78番」では1~8小節目、17~24小節目までが同じ動き、中間部分の9~16小節目を対照的な動きをしています。最初と最後の部分が類似していることからAになります。中間部分ではAに対して対照的に音楽を作られていることからBになります。
これまでの復習のほか新たに学ぶ内容もあるため、よく確認しながら演奏してみましょう。
「バイエル下巻 78番」に出てくる音楽用語の解説
- 和音
- 2つ以上の音を同時に弾くこと

- 転調
- 楽曲の途中で調性が変わること(♯1個のト長調から始まり、9~16小節目まで♯2個のニ長調に転調)

- 調号
- 曲の冒頭に記載されている♯や♭記号で、一時的ではなく曲中で継続的に用いられている記号のこと

- 強弱記号
- 音の強さと弱さを表す記号のこと。

「バイエル下巻 78番」に出てくる音楽用語
「バイエル下巻 78番」に出てくる音楽用語を記載しています。
下巻では上巻よりも高度な音楽用語や記号を学習します。
| dolce | 可愛らしく、甘美に(深みのある音が望ましい) |
| legato | なめらかに |
| f(フォルテ) | 強く(体育館くらいの広さで話すような声の大きさを想像して) |
| p(ピアノ) | 弱く(自宅などで少人数で会話するのを想像して) |
| <(クレッシェンド) | 段々強く |
| >(ディクレッシェンド) | 段々弱く |
| <(アクセント) | その音を強調して |
「バイエル下巻 78番」を実際に練習してみよう!
「バイエル下巻 78番」は転調のほか分散和音を同時に弾くことが特徴的な練習曲です。
段階に分けて練習をすることは日頃の練習においてとても大切ですが、曲中には様々な課題が入っていることから細かく段取りを分けた練習メニューを作っています。
この練習方法を参考にして自分のペースで少しずつ練習してみてください。
演奏前に楽譜を見て拍子、調性を確認してみよう
冒頭はGの音とGの長三和音から始まります。調号は♯1つなのでト長調(独:G₋dur)になります。
拍子は6/8拍子の曲になります。
1拍とカウントする「♪」(8分音符)の「8」が分母に入り、「♪」が1小節の中に6個入ることから「6」が分子に入ります。
右手のメロディの部分を階名で歌ってみよう
8小節毎に区切ってメロディラインを歌ってみましょう。これはメロディを集中的に覚えるために効果の高い練習方法です。8小節ごとに区切って歌う際に譜読みの間違いがないかよく注意してから次の8小節を歌う練習をしてみましょう。
左手の伴奏を全て和音に変換して左手のみ弾いてみよう
いきなり分散させて弾くとどのような曲なのか覚えにくくなります。そこで左手の譜読みと弾く際に和音に変換することで、音の響きがより覚えやすくなります。この曲において左手は伴奏の役割をするので、土台を覚えるのにとても重要です。これも8小節ごとに区切って練習しましょう。
左手の和音を弾きながら右のメロディを歌ってみよう
②と③の両方を同時に行う練習です。左手の和音を弾きながら片方のパートを歌うことによって音の響きをよく確認することに意味があります。鳴らしている音をしっかり歌って耳で聞きながら練習をしてみましょう。
左手は和音、右手はメロディのみ弾いてみよう
ここで同時に楽譜通りに弾いてしまうとどちらかが覚えにくくなります。基本的にこの曲の左手の動きに関しては和音練習したものをそのまま分散させます。手の動きを覚えさせるためにはまずは右手の動きをスムーズにできるようにすることが最優先です。
①~⑤の練習を1~8小節目、9~16小節目にわけて両手で楽譜通りに練習してみよう
ここでも8小節に区切って練習をしてください。17~24小節は1~8小節目までとほとんど同じ動きをしているため、16小節目まで弾けるようになってから17小節目以降の練習をしても構いません。
不安であれば左手のみを楽譜通りに練習してからでも構いません。
テンポ設定は付点四分音符から徐々に速度をあげて弾いてみよう
最初から指定のテンポで演奏することは非常にハードルが高いです。通して演奏する際は必ずゆっくりのテンポから少しずつテンポを上げてから練習するように心がけてください。
強弱記号や楽語記号もしっかり確認しながら練習をしてください。
付点四分音符80くらいのテンポで1曲を通して弾いてみよう
⑦の練習で少しずつ速度をあげて弾けるようになったら付点四分音符=80くらいのテンポで弾いてみましょう。
⑧がマスターできれば、段階練習は完了です。
しかし、これだけで演奏が完成するものではなく、日々研究を重ねながら復習して弾くことが大切です。この練習を毎日継続しましょう。
ワンポイントアドバイス
左手と右手がそれぞれ異なる動作(片手が和音で片手が単音メロディなど)や転調が生じることから、フレーズの区切りを意識して演奏することがとても重要なポイントです。三部形式の曲であることから1~8小節目、9~16小節目、17~24小節目のように3つのブロックに分けて曲を練習してみましょう。
バイエルの下巻にもなるとヘ音記号が出てくる他、ハ長調だけではなく今回の曲のようなト長調からニ長調に転調することがある曲も増えていきます。
特にバイエル下巻 70番をすぎるとバイエルの中でも難しい曲が少しずつ増えていきます。
挫折をしないでこの曲が弾けるようになると、ブルグミュラー25の練習曲集など演奏できる曲の幅も広がっていくのです。
上記の練習方法を最低でも毎日3~5セット行うことを推奨します。
このレベルに到達すると、様々な練習の悩みが出はじめます。
私も習い始め当時は和音の弾き方と6/8拍子のリズムを理解するのにはとても苦労しました。
このようにピアノを弾いていると少しずつ自分でも長所と短所がわかってきます。
練習は毎日継続することが大切です。1日最低5分でも良いので、ピアノに向かって練習に取り組みましょう!
まとめ:ピアノレッスンを受講してさらに上を目指そう!
今回はピアノ上達法の中でも誰もが飽きない練習方法を解説してきました。
私のピアノレッスンでは一人一人の実力に合わせたカリキュラムをご用意しています。そのため生徒さんによってはこの練習方法に対してさらに細分化して教えることもあります。
演奏の完成は手順通りに練習して弾けるまでがゴールということではありません。
また、あなたの年齢によって曲の奏で方も変わるのです。日々練習を繰り返し、時には過去に弾いたことのある曲として振り返りながら演奏することも大切です。
こうして過去に学んだ曲の中にも演奏する上でのヒントがでてきます。
この練習を実践してより上手になりたいと未来のピアニストの皆様、是非私のピアノレッスンを受講してみてください!

ピアノ・音楽理論・ソルフェージュ講師
谷口 愛奈
(タニグチ マナ)
「音楽が好きだけど楽譜の読み方やピアノの弾き方がわからない」「ピアノが上手になりたい」こんなお悩みを解消いたします!


